この年齢になると、勢いだったり直接的な面白さというものが、少し胃もたれしてしまうような感覚があったりします。 ふとした瞬間にくすっと笑ってしまうようなものや、時間差でやってくる唐突な面白さだったりが心地よいものです。
そんな“脱力系”の笑いを提供してくれるのがこのアプリ! あ、申し遅れましたが加地野です。 『おっさんマン』
公式サイトAndroid版ダウンロードページiPhone版ダウンロードページ 正直タイトルからしてよく意味がわかりません。ヒーローなのでしょうか? 『ひとり戦隊』の5文字で既に矛盾しているし。 ……開始画面からしてよくわかりません。しょぼくれたおっさんが変な格好をしてニヤけています。周りにいるのも同じく変なおっさんが中心ですね。 そういえばマナーモードにしていたので、解除してみます。 あれ? なんだかカッコイイギターの演奏が流れてきました。これは結構テンションが上がります! 『おっさんマ~ンおっさんマン♪』
もう何が正しいのかわかりません。でも楽しくなってきました。 『宇宙から謎の物体が落ちてきてみんなおかしくなっちゃった☆』 壮大なSFストーリーの開幕が予感されますね。楽しみです。もとよりSFには少なからず興味を抱いていましたから、まさかこんなアプリでそれを味わえるのは僥倖ですよ。
女の子の魔法使いって……もうちょっとこう可憐な感じで杖を振り回しながらホウキに跨ってるような、一言でいうならファンタジックなものじゃないですか?結構現実っぽいです。幻想的な要素が皆無だと思います……。
いえ、人には好みというものがありますから、一概に否定するわけにもいかないんですけど、それにしてもこの魔法使いに魔法をかけられてもうまくかかれる自信がありません。
とりあえずストーリーはわかりました。実はわりとこの時点で面白いと思ってます。
こんなふざけたキャラクターとストーリーですが、肝心のゲーム内容は至ってまともなパズルゲームです。 実は普通のパズルゲームというものがとても苦手な私なのですが、このアプリにおいては上手くできないことがあまり気にならず進められそうだったので、腹が立つ顔をしながら操作方法を説明してくれる魔法使いさんにナビしてもらいながら進行していきます。 ステージごとに与えられるミッションのようなものがあり、それを達成することによってステージクリアとなります。そこで得られる報酬というのがこれです。 嬉しいですね。何度か見ていると愛着が湧いてくる気がします。最初はなんとも言えない感情しか浮かんできませんが。よく知らないのですが、これが最近流行りの『ゆるキャラ』ってやつなのですかね……? こうして得た超人は、図鑑で閲覧することができます。瓶の中にうごめく数人(数匹?)の超人達という画は壮観ですね。絶対に瓶を振ってはいけないと注意されますが、もし振ったらどうなるのでしょうか……?
ちなみにこの超人ですが、コレクション要素としての意味ももちろんありますが、それ以外の意味もしっかりと用意されているようです。
私のようなパズルゲーム素人にとって、普通はあっさりとクリアできるようなミッションも、決して簡単ではありません。 そんな時にコレクションした超人が役に立ちます。キャラクターごとに用意された能力は違いますが、どれもクリアに役立ってくれるはずです! ポイントを使用することによって得られるアイテムも重ねて使えば、超パズル音痴な方でも攻略が可能になるでしょうね。私も重宝しました。 一言で表すならば、よくわからないゲームというのが適切かもしれません。 正直かっこいいとは言えないヒーローに、かわいいとは言い難い魔法使い。強そうに見えることのない超人達。それなのになぜだかとても魅力的に感じられます。
パズルゲームとしての側面を持つと同時に、理解不能なキャラクターやストーリーが生み出す、ゆる~い笑いも提供してくれる『おっさんマン』。彼女に振られた時、仕事で失敗した時など落ち込んでいる状態でこそ楽しめると思います!
以上、振られる彼女もいない加地野がお送り致しました!