声優オーディションで大事なこと~音源編~

マイク こんばんは!麻井のんです。 今回は、声優さんを目指している方向けに、オーディションで大切なことをお話ししたいと思います! オーディションで大事なことはたくさんありすぎるので、今回は声優オーディションにつきものの、“音源”についてです。 「そんなこと当たり前だよ!」と思う方も多いと思いますが、そんな方は再確認くらいの軽い気持ちで読んでくださいね。 “当たり前”も意外と徹底するのは大変だったりしますよ♪

♪コンセプトをしっかりと理解する! 「そんなの当たり前」と思う方も多いかもしれませんが、これはとっても大事です。 たとえば課題曲や台本がなかったとしても、コンセプトに近いものを選ぶだけで、審査員の心象は変わってきます。

実際にあった例を挙げますね。 ボーカロイド系の声優オーディションがあり、実際に審査員の前で歌唱するに至ったのは5名。 その5名のうち、ボカロ曲を歌ったのは1人だけだったそうで。

当然、ボカロ曲を歌った参加者は高評価でした。 他に実力者がいたにも関わらず、です。 結局その企画自体はなくなってしまったようですが、ボカロ曲を歌った参加者はその事務所にスカウトされました。

やはりその仕事がやりたくてオーディションを受けるなら、仕事に関わることについてはしっかり勉強し、対応できるようにしなければいけません。 出演作が決まっているのなら話は簡単ですね。 主題歌などは覚え、キャラのセリフもいくつかピックアップして練習。 もし作品が決まっておらず、テーマだけが決まっているのなら、自分なりにその世界観を考え、テーマに合った曲、セリフを考え、練習。 そうすることで面接当日のアドリブにも対応できます。

♪労力は惜しまない! 音源をとるのって、大変ですよね。 時間も手間もかかります。 カラオケでとる場合は、カラオケBOXの料金や、CD代もかかります。 でも、それにかかる時間もお金も、このオーディションに受かってお仕事ができると思うと安いものです。 100%以上の力が出し切れるまで、手間やお金を惜しまず自分の作品を作りあげましょう!

人間って不思議なもので、カラオケへ音源をとりに行き、部屋を2時間とったとします。 そうすると、「その2時間の中でのベストをとろうとしてしまう」んですね。 「その人自身のベスト」ではなく、その2時間でのベスト、なんです。 もちろんプロともなれば短時間で仕上げるのも必要ですが、他の応募者がいる中で輝いて見せるには、ベスト中のベストをとるにこしたことはありません。

審査員の方は、「これがこの人のベストなんだな」と思いながら審査します。

まだまだ高いクオリティを目指せる状況で、それがベストだと思われたらもったいないですよね?

ちょっとでも後悔が残るなら、迷わず翌日もカラオケにGO!

もちろんベストコンディションでのぞみたいので、無理は禁物です。 無理せずベストのものをとるためにも、準備は早め早めをこころがけましょう!

♪音源のチェックは絶対に! 自分では良いものがとれたと思っていても、いざ聴いてみると「聴けたものじゃない…」という音源が送られてくることも多々あるようです。 たとえばこんなケース。

・ボリュームが極端に小さい ・ノイズがひどい ・こもっていて聞き取りづらい

などなど。 これらはちゃんとチェックすれば防げることですね。 チェックして、ちょっとでも気になったらとりなおすのが○。 聞き取りづらい音源だと、審査員の方も「事前チェックしてないのかな?」と、あまり良い印象は抱かないようです。 カラオケ機器で聴きなおして「よし!」と思っても、CDになった際に不具合があるかもしれません。 送る前には絶対にチェックを!

♪“寝かせてみる”のも手! 満足のいく1回がとれると、とり終わったあとは達成感で充実しますよね。 私も経験があって、「これ以上改善の余地がないくらい、うまくできた!!」と思って、1人 でも、そこでちょっと待った! よくとれた!と思った音源、一晩寝て、次の日起きてから聴いてみてください。 昨日は満足のいく出来だったのに、アラが目立って「あれ…?」と思うことも少なくありません。 審査員の方も冷静に聴きますので、応募する前に冷静に聴くことが大事です。 これを繰り返し繰り返し…となってしまうとキリがないのですが、しっかり練習したみなさんなら、ベストは絶対にとれます! ぜひそれを信じて冷静な自分でも納得のいく作品をつくりあげましょう!

今回は音源に限定しましたが、音源だけでも心がけなければいけないことはたくさんあります。 後悔しないためにも、時間をかけてできることは一生懸命やっていきましょう!